メダカ飼育(室内)「産卵再開を目指して」

三色ラメ幹之の沢山の稚魚た。元気そのものです。
はじめに

8月の後半に入って、朝晩が少し涼しくなりました。当然睡蓮鉢の水温も朝晩は、1℃から1.5℃は低い状態となりました。

変わったことと言えばそれぐらい、定期的な給餌やバクテリア投入もかかさずしてました。日中の事務所室内が34℃前後になれば勿論エアコンをつけなければ、仕事ができない状況です。そういうときは、水温計もこまめにみたりしていました。

そのときぐらいからでしょうか。どの品種のメダカも”ぱたっ”と産卵がストップしたり、無精卵が増えたりしました。そして、トレンドな品種の針子が★になったり、若魚が★になったりとぽつぽつ・・・。

これはサインだと思いました。畜産専門技術員をしていたときの”カン”がまだ冴えていたようです(冴えているのか本当に( ;∀;))。今回は、まだもう少し産卵して欲しい品種に対して、私なりの産卵を再開させる対策とメダカ★予防対策を紹介します。

水温と水量管理

9月に入り朝晩が涼しいため、日中もできるだけエアコンをつけないように(現場に出ているときは当然つけていませんけど)しました。そうすることで、水温をエアコンがついているときより1.0~2.0℃高く保つようにしました。その状況(私の事務所は日光が差し込まない設計です)で水温をチェックすると24~26℃ぐらいです。たまに27℃台前後もあります。水温が22℃を切ってくるといつも同じ時間に抱卵するはずのメダカが、ぱたりと抱卵しなくなりました。ところが、昼間に23.8℃ほどまで水温が上昇すると抱卵しているという・・・(過去の経験)。水温は本当に大事ですね。( `ー´)ノ

10月でも鹿児島県はまだまだ秋とは呼べない日中の暑さですが、他の地域の方でどうしても気温が上がらず水温が上昇しない場合は、加温装置が必要になるかと思います。加温装置はだいたい、水温26℃になるよう設定されているようです。


あとついつい忘れがちな水足し。メダカ飼育において必須だと思っています。メダカが生きていける環境は水中のみ。その水量が乾燥で減少するということは、水温の高低差が大きくなる、水質濃度の上昇、バクテリア組成の変動、pHの変化、メダカ生息域の減少など様々な影響を及ぼすと考えます。1年を通して水足しには気を付けていこうと思っています。

光の照射時間(観賞魚用LEDライトの場合)

基本的に朝の7時までに8時点灯開始します。そこから12~14時間は照射継続させます。設置高さは、使い勝手(給餌・水替え・メダカ掬い?)もあるので何とも言えませんが、私の場合は、水面から40~60㎝になってます。

やることは、スイッチの入切だけですから簡単です(/ω\)。白熱球で照射される方もいらっしゃるので、どれが一番いいかは私もまだ勉強中です。

私の場合、観賞用LEDライトが、メダカの色揚げやビオトープ内植物に十分役目を果たしている状況です。


90㎝の観賞魚用LEDライト

参考までに

ルーメンも参考までに

バクテリア投入

サムライEXと薩摩めだかオリジナルPSB
日頃からサムライEXを夜の給餌(21時~22時)の後、1ℓに対しだいたい2~3mlは投入していました。夜の給餌から朝の給餌までのスパンが一番長い(約9時間以上)ことを留意していたからです。残餌も出ると考えその分解も促進したい狙いですが、一番はメダカのケアのつもりです。

バクテリアの役目は、かなり前の記事で紹介しました。その役目は水質改善もありますが、メダカ自身もバクテリアを体内に取り込んでいるはずです。人がヤクルトやヨーグルトで菌を毎日取り込むように、バクテリアをメダカ体内に定着させるためには、毎日投与しないと意味がありません(バクテリアを水中に投入しても全てのバクテリアが水中で生き続けているわけではありません)。昔技術指導していた黒毛和牛の投与試験でもその傾向は立証済みです。消化器官に違いはあれど、腸は人も牛もメダカも間違いなくありますからね。

また、従来使用してきたサムライEXばかりでは不安だったので、”薩摩めだか”さんオリジナル作製のPSBもトレンドな品種にのみ使用しました。PSBは独特な酸臭があるので、人の好みがはっきりと分かれると思います・・・。

でもこのPSBも発酵材なので酸臭が減ってまろやかな発酵臭になったころが使用適正と考え、使用を一旦やめて少し暗所で眠らせておくことにしました。

サムライEXについては、昼間も余裕があれば投入しています。


キョーリンの産卵および繁殖向上向けの餌

この餌、別に宣伝でも何でもないのですが、中々良いらしいです。全国屈指のメダカ屋さんも産卵対策に使用したりしてるらしいです。

パッケージ裏の説明を簡単にまとめると

1.毎日卵を産み続ける♀の体をサポート・強化(毎日産むということは、体内の栄養をかなり消耗しているということです。朝見たら、沢山産んでくれた♀がパタリと★になるのはそのためですね)
2.不飽和脂肪酸を含む(説明は長くなるので省略します)
3.善玉菌を含むので、消化不良の糞を予防してくれる。消化不良の糞(白い糞など)を減らすということは、餌の成分を体内にしっかりと取り込むということです。
4.使用原料が恐ろしいほど豊富。まるで牛の繁殖雌牛に与えるかのような原料です。ちょっとびっくりしました。
5.タンパク質と脂質が高い。→1回の給餌量を多量にせず、回数を分けて少量にしなければ、かえって消化不良を起こしてしまいます。

といった感じでしょうか。


粒状の餌です。
粒状の餌なので、メダカが選り好みして残すと下に沈んでカビが生えてしまいました。なので、いつも使用している餌(”薩摩めだか”オリジナルの餌は最初から粉末です)とこの産卵・繁殖サポート餌を混ぜることにしました。

と、その前に。このサポート餌も乳鉢で粉砕して粉末へ。でないと、いくら混ぜても粒状なのでメダカは選び食いができてしまいます。

そうしたら、ある程度残餌も減り、床でカビが生えることも減りました。

でもメダカによっては、粉末を嫌い粒状を好んで食べる個体もいるので、そこは臨機応変にする必要がありますね(^-^)。

この混合した餌は針子や稚魚にも給与していますが、問題なく食べており、★になるケースがグッと減りました。


”薩摩めだか”さんオリジナル餌。最初から粉末です。

おわりに

産卵がストップしたわけではないのですが、まだ一度も産卵したことがない”オーロラブラックラメ”ちゃん。中々、産卵しない品種なのでこまめな管理をするよう言われていました。多分このまま冬越しだろうと半ば諦めていましたが・・・

産みました!!( `ー´)ノ

しかも、先日★になったオーロラブラックラメの♂の補充をしたばかりのタイミングで!

この対策を講じてから7日目ぐらいでした。ちょっとふっくらしてきたなぁ~ぐらいに思ってましたが、♂が♀にけっこうメロメロなので、それも刺激になったかもしれません。ずっと♀の後追いかけてます。

あとは、”オーロラ黄ラメ新系統”の産卵再開を待つばかりです(^-^)。

あなたのお役にたてる情報があれば幸いです。

最後までご購読ありがとうございました(^-^)

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