メダカ飼育(室内)キラースネール①

 

はじめに

メダカ飼育でよく見かける問題の一つにスネールが増殖して大変というものがあります。マジで大変です。

特にアクアリウムを目的としたメダカの水槽飼育で、このスネールが水槽内観を著しく損ねるので、困ったという人が多い現状だと思います。

一口にスネールと呼称してますが、スネールとは

 カタツムリや巻貝を表す 英単語”snail“のカナ読み です。水槽内のタンクメイトとして意図的に入れる場合もあります。しかし、意図せず水槽内に混入する場合は、水草や石・泥などに付着しています。また、成貝がいないことを肉眼で確認したにもかかわらず、 卵が付着していたり、水に卵や幼生が混入していることが あります。(かなり厄介です(>_<))
  一般的にスネールと呼称されるのは 、モノアラガイ、サカマキガイ、レッドラムズホーン、タニシ、カワニナ、イシマキガイなどを総称しているものです。

意図して投入する場合は、当然 水草の葉面やガラス面に付着したコケ類、及び水槽内に残った糞や餌の残り等を食べてくれること、ある程度の水質改善などに効果があることなどを期待していることです。わたしも、カワニナを投入して この効果を期待しています。

しかし、それ以外のサカマキガイが意図せず混入して困っています。恐ろしいほどの繁殖力で、駆除しても駆除してもまったく減る傾向が見られません。”いたちごっこ”とはこのことだと思います。

そこで、このサカマキガイを駆除すべく方法を探していたところ、キラースネールというワードに行き着きました。今回は、サカマキガイとキラースネールについて記載したいと思います。

サカマキガイ(逆巻貝)


サカマキガイ(光を受けると、殻が透明膜で覆われていることが分かります)
サカマキガイとは、 有肺目サカマキガイ科に分類される淡水産の巻貝の一種らしいです。 和名は、殻が多くの巻貝類とは逆の左巻きであることに由来しているようです。

北米原産で汚染や環境の変化に強く、水草などに付いて世界各地に移入・ 帰化しているようです。本来は、水質を改善してくれる生態系に必須の貝なのですが、意図せず混入・増殖して見た目を悪くする点が難点ですね(>_<)。

厄介なことに雌雄同体で他個体との交尾もするらしいですが、しばしば自家受精もするようです。卵生で、透明なゼラチン質の卵嚢(あるいは卵嚢塊)を水中の水草に付着させていることが多いです。初めて見たときは、一体何なのかまったく分かりませんでしたし、上見する鉢飼育だと気づきにくいです。

そして一番厄介なのが、 水温が一定以上であればほぼ1年を通して繁殖することですね。気持ち悪いことに 水面に逆さにぶら下がって移動することも可能なので、水面に口を出してメダカの餌を食べているところを見たときは、ゾッとしました・・・(;・∀・)

無敵ではありませんが、小さいのでピンセットで毎日駆除する作業は、かなり大変です。ソイルの中にいる個体は、まず見つけようがありません。

もはや雌雄同体の忍者です。

ちなみに、意図していれたカワニナは、こんな貝です。


カワニナ

キラースネール


ヤフオクでTポイント購入したキラースネール(ちょっと高いです)
サカマキガイを駆除する方法を見つける中で、色々な方法が出てきました。このサカマキガイの卵を食べてくれる魚やサカマキガイを食べてくれる魚もありましたが、メインのメダカに悪影響を及ぼす可能性があったので、やめました。

そして行き着いたのが”キラースネール”です。 キラースネールとは、 インドネシア、タイ、マレーシア原産の淡水性のエゾバイの仲間です。ラムズホーンやモノアラ貝等の小型巻貝を食べることから 別名”アサシンスネール”とも呼ばれます。

海産種と同様に一対の触覚と長い水管が特徴的で、底砂に潜って水管を伸ばしている様子を見ることができます。長く伸びる口吻を巻貝に突っ込んで食べるようです。ただし、基本的には腐肉食性で、水槽内の魚やエビの死骸、生餌等の残餌を好むようです。

もしかしたら、サカマキガイを捕食してくれるのでは!?と期待して購入しました。そして、いよいよキラースネールさんが到着しました。


長い水管を伸ばすキラースネール(1匹は到着時から死んでました・・・)
事前に別の容器を準備してサカマキガイを入れて、いざキラースネールを投下!さあ行ってこい!


投下されたキラースネールと下にサカマキガイ
早速、キラースネールさんが動き出しました。既にサカマキガイを目指して動いていきます。(どうなる?どうなる!?(; ・`д・´))


華麗にスルー・・・・
んんんっ!普通に通り過ぎて行きました・・・(え?・・・)到着したばかりで、輸送ストレスかかってるのかな?サカマキガイに目もくれません。

それからしばらく見ていましたが、全然興味も示さず、容器の中を悠々と移動していくばかりです。

 大誤算だ・・・(*´▽`*)

結局この日は、別名:アサシンスネールさんの散歩と残餌の食事タイムだけでした・・・

おわりに

まさか、捕食してくれないとは・・・到着したその日はもう全然働いてくれそうになかったため、メダカ鉢に移しました。数日たっても、キラースネールの働きがまだ見えてこない状況です。

一つ言えることは、メダカ餌の残りは確実に食べています。そして、移動と食事がすむとパッタリ死んだように動かなくなります。

サカマキガイが減ったようには見えません。こりゃ~困った・・・

何のために来たのか分からないキラースネールさん。モヤモヤしてますが、もう少し月日をかけて、経過を見守ってみたいと思います。

最後までありがとうございました(^-^)